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WaterAid Japanへ寄付のご報告

WaterAid Japanへ寄付のご報告

&Greenでは2024年7月から、2024年12月までの売り上げの一部を、ウォーターエイドジャパンに寄付をいたしました。

 みなさまの&Greenでのご購入が、世界の水環境の改善に役立てられています。今回は改めてウォーターエイドのご紹介と、さらに“世界水の日”に参加できるキャンペーンをお知らせします。ぜひContentsの最後までご覧ください。

世界水の日(World Water Day)

 3月22日。この日は「何の日」かご存じですか?
あまり知られていないのですが、この日は、1992年の国連総会で制定された、国連デーの一つ「世界水の日(World Water Day)」です。

ウォーターエイドが設置した給水設備を使う子供たち(東ティモール)

 世界では、現在も、約10人に1人、7億300万人が清潔な水を利用できません*。清潔な水やトイレが利用できないことで、毎日800人の5歳以下の子供たちが命を落としていると言われています。

 世界水の日が誕生してから30年以上が経った今、世界の水はどのような状況でしょうか。残念ながら、気候変動によって気温上昇が続くなか、世界中がさらなる水・衛生危機に直面しています。サイクロンによって給水設備やトイレが破壊され、安全な飲料水を得ることが困難になっている地域があります。洪水によって水源が汚染され、下痢など感染症がまん延している地域もあります。干ばつによって、人々が水を探してさらに遠くまで歩かなければならない地域もあります。

干ばつによる水不足のため、長時間歩いて水くみに行く女性たち(マダガスカル)
(WaterAid/Ernest Randriarimalala)

 一方、水・衛生の状況の改善は、進んでいないわけではありません。2015年以降、自宅で安全な水を利用できる人口の割合は69%から73%に、また、自宅で適切なトイレを利用できる人口の割合は49%から57%に上昇しました*。とはいえ、「持続可能な開発目標(SDGs)」は、2030年までに「安全な水とトイレを世界中に」を達成することを目指しており、この目標達成に向けての進捗は遅いと言わざるをえません。

*WHO/UNICEF JoiWHO/UNICEF Joint Monitoring Programme (JMP) Report 2023nt Monitoring Programme (JMP) Report 2023

ウォーターエイドとは

 ウォーターエイドは、1981年にイギリスで設立された水・衛生専門の国際NGOです。2024年現在、アジア、アフリカなど22か国で、貧困層や取り残されがちな人々が清潔な水、適切なトイレを利用し、正しい衛生習慣を実践できるよう活動してきました。

ウォーターエイドの拠点とプログラム実施国

 開発途上国の水問題を解決する、というと、井戸や水道設備などのインフラを建設するイメージがあると思います。たしかにウォーターエイドは、インフラ建設も実施しているものの、それにとどまらず、現地政府、水・衛生サービス事業者、そして住民たちが主体的に、地域の水・衛生を改善していけるような「水・衛生のしくみ」をつくることに注力しています。

 例えば日本でも、浄水場や水道管などのインフラがあれば、私たちが安全な水を使い続けられるわけではありません。インフラを動かしたり、点検・修理したり、水道事業が持続するよう経営・資金計画を立てて実行したり、水道料金を計算して徴収したりなど、多くの組織・人が水道を支えています。

給水設備を維持管理する女性グループメンバー(バングラデシュ)(WaterAid/Fabeha Monir)

 一方、ウォーターエイドが活動する開発途上国には、こういったものが欠けていることが多くあります。水道インフラを維持管理する人材がいないのでインフラが壊れたままになっていたり、水道料金を徴収できていないので、水道インフラを動かすのに必要な電気料金が払えず、電気が止められてインフラが停止したままになっていたりします。井戸や水道が故障したことに住民が気付いても、対処方法がわからず、不衛生な川の水をくみに行く生活に戻ってしまうこともあります。政府が、新たに井戸を建設しよう、水道を作ろう、と思っても、どこに井戸や水道があるのか、どの設備が動いていて、どれが壊れているのか、こうした情報・データがないので、どこから手を付けたらいいのかわからない、といったこともあります。

 ウォーターエイドは、各地域のこうした状況を分析し、どこを解消したら、すべての人が清潔な水を利用できるようになり、また、その状況が持続するかを検討し、それを解消するプロジェクトでデザインして実行しています。例えば、どこに井戸や水道があるのかを把握するためのデータ収集・分析のシステムを構築したり、水道料金を回収するしくみを立ち上げたりすることもあります。そして、地域の人々が自分たちで、水・衛生問題を解決していくような「水・衛生のしくみ」をつくる活動に取り組んでいます。

家の近くに給水設備ができたため、水くみに使っていた時間を畑仕事に使えるようになったと話す女性グループメンバー(バングラデシュ)(WaterAid/Fabeha Monir)

 近年では、前半でご紹介したような、深刻化する気候危機に対応するため、村に複数タイプの給水設備を設置することで干ばつや長引く乾期に対応できるようにする、給水・衛生設備を設置する際には位置を高くして冠水に備える、風や海水に強い素材や構造を取り入れる、といった施策を講じ、給水・衛生設備が気候変動の影響を受けないようにする工夫も進めています。

土台を高くして冠水に備えた家庭用トイレ(バングラデシュ)(WaterAid/DRIK/Habibul Haque)

グローバル啓発キャンペーン「Start with Water(水から始まる)」

 気候変動による水・衛生危機に対応するためにも、開発途上国の貧困層・脆弱層による水のニーズはさらに高まっています。ウォーターエイドは、このようなときだからこそ、より多くの方々に水に関心を持っていただきたい、と考えて、今年の世界水の日に向けて、グローバル啓発キャンペーン「Start with Water(水から始まる)」を実施しています。これは、屋外のデジタル看板やソーシャルメディアなど様々なスペースでキャンペーン動画・画像を流して拡散する「メディアハック」キャンペーンで、より多くの人に世界の水の問題に関心を持ってもらうことを目的としています。

 1人でも多くの方にご参加いただきたく、ぜひ皆さまもご参加いただけませんか。こちらから、ソーシャルメディア用の画像をダウンロードしていただき、ぜひ皆さまのアカウントから投稿して、拡散してください。お1人お1人の、「水から始まる」という想いが広がることで、国際社会がより積極的に水問題に取り組む力となります。

 最後に世界水の日当日には、ウェビナーも開催します。『世界水の日って何?– 30年の変化と、未来を変えるあなたのアクション』をテーマに、水ジャーナリストの橋本淳司さんと、ウォーターエイドジャパンの高橋がお話します。皆さまのご参加をお待ちしています。

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特定非営利活動法人ウォーターエイドジャパン
https://www.wateraid.org/jp/
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 &Greenのお世話も水やりから始まります。世界水の日に、&Greenへの水やりとともに世界の水問題にもつながっていることを想像し、キャンペーンに参加してみませんか?

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