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日本自然保護協会へ寄付のご報告

日本自然保護協会へ寄付のご報告

&Greenでは2025年1月から、2025年6月までの売り上げの一部を、日本自然保護協会に寄付をいたしました。

“里山”は人の暮らしの近くにある、農地やため池、草原、人が管理する森林などで構成される自然環境のことで、「人と野生動物の生活圏の緩衝地帯」としての役割も担っています。最近ではクマが人里に侵入し人的被害を及ぼすニュースも散見されますが、この里山の喪失や環境変化が影響しているとも言われています。
今回は&Greenが寄付している日本自然保護協会の、里山の環境・生態系を守るご活動についてご紹介いたします。

千葉県鴨川市の里山

「めだかの学校、ホタルの光 」―――
急速に姿を消しつつある、童謡でも親しまれた里山の生きものたち

日本自然保護協会(以降NACS-J)では、約20年にわたり、全国325カ所の調査地で5000名以上の市民調査員の協力を得ながら里山の調査を行ってきました。この調査結果から、里山の環境が大きく変化し、メダカやトノサマガエル、ホタルなどかつて身近だった多くの生きものが絶滅の危機に瀕していることが明らかになりました。私たちが日ごろ親しんできたスズメですら、今急速に減少しています。

急減するスズメ(撮影:石原隆志氏)

そして、里山の中でも特に「農地」の生きものが急減していることがわかってきました。NACS-Jでは、他団体とも協力しながら、生物多様性や環境保全に貢献する農業への支援が増えるよう、政策提言を行っています。
(里地調査のとりまとめ報告:https://www.nacsj.or.jp/media/2024/10/42010/

里山生態系の頂点「サシバ」の生息環境の維持・再生

またNACS-Jでは、里山生態系の頂点にあり絶滅の危機にあるサシバを守る取り組みに力を入れています。サシバは、本州から九州で子育てをし、南西諸島から東南アジアで越冬する、渡り鳥のタカです。サシバを保全するためには繁殖地・中継地・越冬地それぞれでの保全が必要です。NACS-Jでは、各地の自治体や保護団体と協力して保全の取り組みを進めており、繁殖地である神奈川県横須賀市でサシバ繁殖環境再生プロジェクト、千葉県神崎町でのサシバ調査と普及啓発活動、中継地である沖縄県宮古島市でサシバの森づくり、越冬地であるフィリピン・ルソン島でサシバ保護エコツアー等を行っています。

横須賀市での里山再生活動

「 国際サシバサミット開催を通じた国際連携と生息環境再生

サシバの繁殖地・中継地・越冬地で、各地域の方々が、その豊かな自然環境と保全の取り組みを再評価し、誇りを持つ機会となるようそれぞれの地域の皆様と連携して「国際サシバサミット」を開催しています。2019年には栃木県市貝町、2021年に沖縄県宮古島市、2023年に台湾・満州郷、2024年にフィリピン・サンチェスミラ市で開催しました。2025年は鹿児島県奄美大島の宇検村で開催しました。

各地域で持続的な一次産業を発展させていくことは、サシバの生息地保全に繋がります。さらに、自治体同士がサシバを通じて、地域産業や教育活動等を連携することによって、各地の地域づくりに寄与していくことを目指しています。
(国際サシバサミット:https://www.nacsj.or.jp/GFB-SUMMIT/

NACS-Jでは、童謡で歌い継がれる里山の風景とそこに生きる生きものたちを守り繋ぐために、これからも現場での保全活動や政策提言を行ってまいります。

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公益財団法人 日本自然保護協会
https://www.nacsj.or.jp/
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&Greenの植物を通して、日本の里山、その生態系について思いを馳せるきっかけとなれば嬉しく思います。

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