屋内にいる時間が長くなると、部屋の模様替えなどをしてリフレッシュしたくなりますよね。そんなとき簡単に、部屋の雰囲気を変えてくれるのが観葉植物です。でもこれまで植物を育てたことがない方であれば、どんな種類を選べば良いのか、どのように管理したら良いのか、わかりませんよね。
そこで今回、観葉植物の選び方や育て方など基本的な情報のほかに、初心者でも室内で育てやすいおすすめの観葉植物をご紹介します。
室内に観葉植物を置くメリット
しかしなぜインテリアに観葉植物がおすすめなのでしょうか。室内に観葉植物を飾るメリットをご紹介します。
部屋をおしゃれに変えられる!
おしゃれなカフェやショップにはグリーンが飾られていることが多いですよね。殺風景な部屋でも植物をひとつ置くだけで、季節感や自然を感じられ、居心地のよい空間になります。生活感のあるコンセント口や吸気口などを、観葉植物で隠すだけでも雰囲気をおしゃれに変えてくれますよ。
また、観葉植物は種類が豊富なので、どんなインテリアのコーディネートでもマッチするものを見つけることができるでしょう。例えば同じアイビーでも500種類以上の園芸品種があるといわれ、それぞれ葉の色・形・枝の付き方が異なります。
育てる喜びが味わえる
1人暮らしの方や住まいの事情などでペットが飼うことができない人は、観葉植物に愛情を注いでみませんか。水やりなどで手をかけて育てていくうちに、自然と観葉植物に愛着が出てきます。生長していく姿を見ていると、達成感や育てる喜びを味わうことができるので、「生活に張り合いを持たせたい」、「なにか新しいことを始めたい」方は、観葉植物を育ててみましょう!
自然を体感できてリラックスできる
森林の中を散歩したり、海を眺めたり、穏やかな自然を前にすると気持ちがリラックスしますよね。同じように室内に観葉植物があると、居心地よく感じられるものです。色彩心理学において、植物の緑色は心や体の緊張をゆるめる効果があるとされています。観葉植物は「葉」を楽しむものが多いため、1年通してグリーンを鑑賞ができるのも魅力です。
室内にぴったりな観葉植物の選び方
観葉植物と一口に言っても、さまざまな種類があります。では室内に飾るには、どのような品種を選べばよいのでしょうか。初心者が選ぶポイントは以下の3点です。それぞれを詳しく見ていきましょう。
初心者にぴったり!室内用観葉植物を選ぶポイント
・置き場所
・サイズ
・育て方(育てやすさ)
置き場所を決める
まずは観葉植物を購入する前に、どの部屋に、そして室内のどこに置くかを決めましょう。日中の日当たり具合や風通しなどチェックすることが大切です。
観葉植物の中には、日当たりを好むもの、直射日光を苦手とするものなどあり、栽培条件はさまざまです。例えば直射日光が苦手だけど、日照不足も枯れの原因となるアイビーは、レースカーテン越しに日光が当たるところに置きましょう。そして、風通しが良い場所であれば、病気やカビ対策につながります。このように観葉植物を購入する際は、あらかじめ置き場所の候補を選んでおくと、その環境にぴったりの品種をより選びやすくなりますよ。
サイズを決める
観葉植物にはさまざまなサイズがあります。まとめると以下のようになります。
大型 | 中型 | 小型 | |
---|---|---|---|
鉢のサイズ | 8号(直径24cm)以上 | 5~7号(直径15~21cm) | 3~4号(直径9~12cm) |
特徴 | ・存在感がある | ・ワンルームでも飾ることができる | ・さまざまな場所に飾ることができる ・狭い部屋でも植物同士のコーディネートを楽しめる |
置き場所 | ・リビングや玄関、寝室などの床に | ・出窓や床など | ・テーブルや棚には置き型 ・窓辺、壁にはハンギングタイプ |
中でも初めてチャレンジする方におすすめしたいのが、価格も手ごろで管理しやすく、ワンルームなど1人暮らしの方でも取り入れやすい小型観葉植物です。部屋のちょっとしたスペースに植物を置くことができるほか、複数種類を組み合わせて「寄せ植え」をつくれば、部屋をより個性的に変えてくれます。
育て方(育てやすさ)を確認
栽培に慣れていない初心者とはいえども、すぐに植物を枯らしてしまうのは悲しいですよね。そこで初心者の方は、「育てやすい」観葉植物を選びましょう。育てやすい植物とは、「厳しい環境でも枯れずに育つ、丈夫な性質を持っている植物」を指します。ではどういった点に注目すれば良いのでしょうか。
育てやすい観葉植物のチェックポイント
・乾燥に強い=水やりが少なくても育つ
・寒さや暑さに強い=四季の変化に強い
・病気や害虫に強い=枯れにくい
もちろん、「育てやすい」といっても、きちんと基本の育て方を学び、愛情をもって管理していくことが大切です。育てやすい品種から徐々に観葉植物の栽培に慣れていきましょう。
室内での観葉植物の育て方
好きな品種を購入したら、いよいよ観葉植物との同居生活が始まります。土で育てる一般的な観葉植物を元気に育てるには、日当たり・気温・風通し・水やりの4つの基本を押さえましょう。併せて、植物の栄養ともなる肥料・用土もきちんとチェックすることが大切です。
日当たりと置き場所には注意
購入した観葉植物の性質にぴったりの置き場所に、飾りましょう。チェックポイントは、日当たり、風通し、そして気温です。
日当たりといっても、下図のように日光の当たり具合が段階的に異なります。
明るい >>>>>>>>>> 暗い | |||
日なた | 半日陰 | 明るい日陰 | 日陰 |
---|---|---|---|
直射日光が当たる場所 | 1日の半分くらい日が当たる場所 | 直接日光が当たらなくても、壁などに反射した間接光で明るい場所 | 直接日光が当たらず、室内灯に頼らなければいけない場所 |
窓際など | 東側に位置する窓際・ベランダ脇など | レースのカーテン越し、シェード越しに日光が当たる場所など | 窓のない廊下、洗面所、部屋など |
観葉植物の多くは熱帯や亜熱帯を原産として高温多湿を好むため、日なた~明るい日陰で育てるのがおすすめです。しかし夏場の日なたは直射日光による「葉焼け」が起こるため、避けましょう。
室内で育てる場合は、風通しが大切です。土がジメジメと蒸れたままの状態が続くと、カビや病害虫が発生する原因となります。換気しにくい部屋は、サーキュレーターなどを活用しましょう。しかし、エアコンやサーキュレーターの風が直接当たらないように注意してください。
また、多くの観葉植物は寒さに弱いので、気温が10度以下になる冬場は室内の暖かい場所へと移動させます。その際、急激な環境の変化は植物にとってストレスになるので、日なたから移動する場合は、半日陰、明るい日陰と移動して、少しずつ違う環境に慣らしていきましょう。
水やりの頻度と与え方
初心者が失敗しやすい「水やり」は、より気配りが大切です。
ほとんどの土で育てる観葉植物は、乾燥気味に育てるのが基本ですが、実際にどのように水やりをすれば良いのでしょうか。方法を見ていきましょう。
水やりは土全体が乾いたタイミングで行うのがベターですが、どのくらいで乾燥するかは季節・栽培場所・鉢のサイズによっても異なります。土の表面だけでなく、内側まで乾いているかチェックしてから水やりをしましょう。水やりの際、室内の観葉植物は必ず鉢の下に水の受け皿をセットし、鉢全体が湿るように水を回しかけてください。鉢の底から水が出てくれば、土全体に水が行き渡った証拠です。
また、品種によっては葉っぱの表裏に霧吹きなどで水を与える「葉水」を行います。植物全体の乾燥や害虫を防ぐ効果もあるので、水やりの際に行って葉からも水分を補給させましょう。
用土と肥料
観葉植物のベッドともいえる「用土」は、健康的に育てるための大事な要素です。水はけのよい土を好む品種が多いので、市販の観葉植物用の土を利用しましょう。しかし、水やりをしていると栄養分が水とともに流れ出ていくので、定期的に肥料を与えて栄養分を補います。基本的には生育期(5~9月)の間にのみ、粒状緩効性肥料、もしくは液体肥料を与えましょう。肥料を与える頻度は、観葉植物や肥料を購入する際に園芸店の方に問い合わせてみてください。
植え替え
健康的に生長していくと、鉢いっぱいに根が伸びていき、根詰まりを起こします。また、土の中に溜まった老廃物などをきれいにするためにも、1~2年に1度、新しい観葉植用の土を使って、植え替えをしましょう。植え替えの手順を簡単にご紹介します。
植え替えの方法
準備するもの:鉢、受け皿、観葉植物、ネット、鉢底石、用土、水、(新聞紙など)
※土が散らかるので、屋外で行いましょう。
① 新聞紙を広げ、植え替える観葉植物を鉢から抜く。
② 根を傷つけないように、根鉢(根が張っている土の部分)を崩して、古い土を落とし、黒くなった根を取り除く。
③ 鉢の底にネットを敷き、水はけがよくなるように軽石などの鉢底石を入れる。
④ 観葉植物を鉢に入れて、新しい用土を鉢の縁から1cm程度低い位置まで入れる。
⑤ 透明な水が出てくるまで水やりをする。
枯れてしまう原因は?
基本の育て方通りに管理していても、なぜか枯れてしまうことってありますよね。初心者の方がやりがちな失敗例をご紹介します。
・水やり
水のやりすぎ、少なすぎ、どちらでも枯れる原因に。水分が多すぎると根が傷んで、水や栄養を吸収することができない「根腐れ」の状態になります。また水やりが少ないと水分不足で枯れてしまうので、適量の水を与えるには土の状態はきちんとチェックしましょう。
・日当たり
日照時間が不足していると茎や枝部分が間延びして、ひょろひょろと細長い姿に成長する「徒長」の原因となります。体力がなく、病気や害虫への抵抗力も弱まってしまうため、品種に適した日照量を確保できる場所に置くようにしましょう。
・風通し
閉めっぱなしで空気がこもると、水やり後に土が乾かずに「根腐れ」の原因となります。コバエなどの病害虫を発生させる原因にもなるため、風通しをよくするように心がけましょう。
・温度
多くの観葉植物は寒さに弱いため、気温が下がる秋から冬にかけては、エアコンの風が直接当たらない、暖かい場所で管理します。
水だけで育てる「&Green」は初心者でも管理が簡単!
観葉植物は“初心者向け”といわれていても、栽培には丁寧な管理が欠かせません。不規則な生活を送っている方や、育児・仕事に忙しい方など、観葉植物にチャレンジしたくとも、管理に不安を感じる人も多いのではないでしょうか。
そんな方におすすめしたいのが、水だけで育つ「&Green」の観葉植物です。「&Green」は土ではなく、植物の育成に適した「パフカル」というスポンジを使っています。「パフカル」は小型サイズの観葉植物と密着し、ほぼ均一に水分と空気のバランスを保持するため、土の管理、植え替えなどの手間がかかりません。
お好みの観葉植物を購入サイトで注文すると、ご自宅のポストへ箱でお届け。箱から、パフカルごと植物を取り出し、好きな器に入れて水を与えたら完了! 水やりのタイミングも、器の水がなくなったら注ぐ、でOKなので、わかりやすく手軽に管理できます。寄せ植えする際も、土のようにバラバラせず、手も汚れないから清潔です。
特にペットやお子さまがいる家庭では、鉢を倒したら土がこぼれてお掃除も大変なので、躊躇されている方も多いのではないでしょうか。その点「&Green」なら、植物とパフカルが密着しているので、さっと水を拭くだけでお掃除も簡単!
観葉植物が初めての方でも気軽に、そして簡単に育てられる「&Green」について詳しくはこちらをご覧ください。
初心者におすすめの観葉植物
初心者におすすめしたい観葉植物にはどんなものがあるのでしょうか。「&Green」でも人気の品種をご紹介します。
※各植物の水やり方法については、「土で育てる場合」のものを記載しております。「&Green」では土を使用していないため、水やり方法はこれに準じません。
パキラ
アオイ科パキラ属
原産地:ブラジル
・日当たり
葉焼けの恐れがあるため、レースカーテン越しの窓辺など明るい日陰で育てましょう。
・水やり(土で育てる場合)
土が乾いたらたっぷり水を与えますが、受け皿に水をためないように注意。葉水のお手入れも忘れずに。冬場は乾燥気味に育てるため、土が乾いて2~3日過ぎてから水やりをしましょう。
・育てやすさ
乾燥・暑さ・寒さに強く、耐陰性があります。
手を広げたような、ツヤのある濃い緑色の葉が特徴的なパキラ。葉そのものの存在感がありますが、葉の数が少ないため、スタイリッシュな印象です。ミニサイズでも力強い幹を楽しめます。
ポトス
サトイモ科ハブカズラ属
原産地:ソロモン諸島
・日当たり
強い光が苦手なので、明るい日陰~日陰がおすすめです。冬は温かな日なた~半日陰でも楽しめます。
・水やり(土で育てる場合)
土が乾いたらたっぷり水を与えますが、受け皿に水をためないように注意。こまめな葉水のお手入れも忘れずに。冬場は乾燥気味に育てるため、土が乾いて2~3日過ぎてから水やりをしましょう。
・育てやすさ
高温多湿の日本では育てやすく、耐陰性が高あります。ただし寒さに弱いため、冬は暖かい場所に置きましょう。
観葉植物の定番であるポトスは、明るいグリーンカラーや、マーブル模様が魅力です。つる性の観葉植物なので、天井や壁からハンギングして飾ると見栄えが増して、おしゃれな雰囲気に。つるを上に誘引すると葉が大きくなります。
アイビー(ヘデラ)
ウコギ科キヅタ属
原産地:アメリカ
・日当たり
レースカーテン越しの窓辺など、明るい日陰がおすすめです。
・水やり(土で育てる場合)
土が乾いたらたっぷり水を与えますが、受け皿に水をためないように注意。一年を通じてこまめな葉水のお手入れも忘れずに。冬場は乾燥気味に育てるため、土が乾いて2~3日過ぎてから水やりをしましょう。
・育てやすさ
暑さ・寒さに強く、耐陰性があります。
生命力が強いアイビーは、基本的にどれも管理しやすいので初心者におすすめの品種です。葉の色や形のバリエーションが豊かなので、選ぶ楽しさもあります。ハンギングもおしゃれですが、棚や窓辺にそのまま飾ってつるの動きを楽しむのもおすすめです。
「&Green」なら好みの品種をカスタムでセットできる!
気になる品種を見つけたら、さっそく観葉植物を手に入れましょう! 「&Green」の「Custom Set」では、個性豊かなラインナップからお好みの観葉植物を3種類組み合わせて、あなただけのセットをつくることができます。
インテリアの雰囲気や、飾りたいスペースに合わせて選んだり、花言葉で選んだり。組み合わせはなんと数千通り以上にもなります! 3つまとめて器に入れてコーディネートしたり、個別に器に入れて部屋のあちこちに置いたり、想いのままに観葉植物のコーディネートを楽しめますよ。
まとめ
観葉植物に初めてチャレンジをするなら、「育てやすさ」はもちろん、「管理しやすさ」にも注目しましょう。葉ものが多い観葉植物は、植物の中でも比較的育てやすいものですが、どんな「初めて」にも失敗はつきものです。
しかし「&Green」のように、水を器に注ぐだけで植え替えなどもいらない観葉植物であれば、ズボラさんでも安心です。自宅に鉢や花瓶がなくても、好きなマグカップやコップに入れるだけで、おしゃれにグリーンを飾ることができるので事前準備も不要! 思い立ったときに、すぐ購入できます。ぜひ初心者の方は「&Green」の観葉植物をチェックしてみてください!