植物をインテリアに取り入れて、部屋を彩りたい! …けれども種から育てるのは難しそうだし、切り花を定期的に買い換えるのは手間がかかりそう。そもそも植物に関する知識がなく「育てる自信がない」、「どの品種が良いのかわからない」という方も多いのではないでしょうか。
そんな方におすすめしたいのが、育った状態で購入できる観葉植物です。品種によっては室内でも育てることができ、水やりなどの管理も簡単なものがあります。でも初心者でも育てられる品種はあるのでしょうか。一緒に探してみましょう。
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観葉植物に育てやすい品種ってあるの?
観葉植物とはそもそもどんな植物でしょう。観葉植物はその漢字の通り、「植物の葉の形・大きさ・色・模様などを見て楽しむ栽培植物」で、その多くは熱帯や亜熱帯を原産とした常緑の植物です。一般的な植物は日光を浴びて育ちますが、観葉植物の中には直射日光を苦手とするものもあるため、室内で育てるのにぴったりの植物といえます。
初めての方は、観葉植物の中でも比較的「育てやすい」品種を選びましょう。“育てやすい”とは、「厳しい環境でも枯れずに育つ、丈夫な性質を持っている」ことです。ではどういった点に注目すれば良いのでしょうか。
初心者でも簡単!育てやすい観葉植物のチェックポイント
・乾燥に強い=水やりが少なくても育つ
・耐陰性がある=日当たりが悪くても育つ
・寒さや暑さに強い=四季の変化に強い
・病気や害虫に強い=枯れにくい
もちろん、すべての条件に当てはまる品種はごく少数です。まずは飾りたい場所を決めて、その環境に合ったものを選ぶと良いでしょう。また、「育てやすい」といっても、きちんと基本の育て方を学び、愛情をもって管理していくことが大切です。育てやすい品種から徐々に観葉植物の栽培に慣れていきましょう。
悩み別!初心者でも育てやすい観葉植物の選び方
実際に観葉植物を探すとき、どのようなポイントで選べばよいのでしょうか。初心者の方にあるお悩み別に、育てやすい観葉植物をご紹介します。
水やりを忘れてしまいそう!
不規則な生活を送っている方や、育児・仕事に忙しい方などは、毎日の水やりに不安を覚える方も多いのではないでしょうか。観葉植物を土で育てる場合、水を与えすぎてしまうと根腐れしてしまうこともあるので、そもそも水やりのタイミングは「土が内側まで乾いてから」がベターです。それでも不安な方は「乾燥に強い」品種を選べば、万が一水を与え忘れてしまってもすぐに枯れてしまうことはないはずです。
部屋の日当たりが悪い
室内で楽しむことができる観葉植物ですが、「部屋にどこに置くか」は悩みどころですよね。あまり日光が入らない寝室や玄関などに飾りたい、自宅そのものの日当たりが悪い場合は、「耐陰性の高い」植物を選びましょう。
しかし、耐陰性のある観葉植物でも光合成は必要です。できれば休日に、カーテン越しのやわらかな日差しで、5時間程度、日光浴をさせてあげましょう。直射日光は品種によって、葉の色が変わる「葉焼け」を起こすので注意してください。
気温管理が難しそう
多くの観葉植物は暖かい気候の地域で生まれた品種のため、冬の厳しい寒さは大敵です。土で観葉植物を育てる場合、厳しい冬を乗り越えるためには、観葉植物の「生育サイクル」に合わせて管理をする必要があります。
「生育サイクル」には、春から夏にかけてよく植物が生長する「生育期」と、秋から冬にかけて生長が緩やかになる「休眠期」があります。「生育期」にはたっぷり水を与えますが、「休眠期」は土が乾いてから2~3日に水を与えるなど乾燥気味に育てるようにしましょう。特に冬場の日中は、日当たりの良い窓辺に置き、日が落ちたら窓辺から離して、暖房の風が当たらない暖かな場所に移動することが大切です。
初心者の方はこの休眠期を乗り越えられずに枯らしてしまう方が多いようです。この「冬越し」が不安な方は「耐寒性の高い」、寒さに強い品種を選びましょう。中には、観葉植物でも屋外で冬越しができるものもあるようですが、葉が霜に当たると弱って、落ちてしまうので注意してください。
初心者でも育てやすい観葉植物9選
比較的育てやすい観葉植物ですが、中でも育てやすいおすすめの品種を9種類ご紹介します。
乾燥に強い品種
ポトス
・サトイモ科ハブカズラ属
・原産地:ソロモン諸島
・乾燥:〇 多湿を好みますが、乾燥にも強い初心者向けの品種です。
・耐陰性:〇 直射日光が苦手なので、明るい日陰~日陰がおすすめです。冬は温かな日なた~半日陰でも楽しめます。
・耐寒性:× 冬は室内の日当たりの良い、暖かい場所に置きましょう。
・ペットに注意!:サトイモ科の植物はシュウ酸カルシウムが多く含まれているため、ペットが食べてしまうと口の中の炎症や嘔吐などの症状がでることがあります。
観葉植物の定番であるポトスは、明るいグリーンカラーや、マーブル模様が魅力です。つる性の観葉植物なので、天井や壁からハンギングして飾ると見栄えが増して、おしゃれな雰囲気に。つるを上に誘引すると葉が大きくなります。
パキラ
・アオイ科パキラ属
・原産地:ブラジル
・乾燥:〇
・耐陰性:〇 葉焼けの恐れがあるため、レースカーテン越しの窓辺など明るい日陰で育てましょう。
・耐寒性:〇 観葉植物の中では耐寒性がある品種です。
手を広げたような、ツヤのある濃い緑色の葉が特徴的なパキラ。葉そのものの存在感がありますが、葉の数が少ないため、スタイリッシュな印象です。ミニサイズでも力強い幹を楽しめます。
トラデスカンチア
・ツユクサ科ムラサキツユクサ属
・原産地:北アメリカ、熱帯アメリカ
・乾燥:〇 やや乾き気味のほうが葉の模様がきれいに出ることもあります。
・耐陰性:〇 日陰でも生長しますが、間延びの原因に。半日陰~明るい日陰がおすすめです。
・耐寒性:△ 冬場は屋内の暖かい場所に置きましょう。
・ペットに注意!:茎に含まれている樹液が消化器官に影響を及ぼすことがあります。
トラデスカンチアの茎は下へ下へ、床を這うように伸びていくので、窓際や壁にハンギングすると見栄えします。「&Green」で取扱っている「フルミネンシス・ラベンダー」は、縞模様の葉にラベンダー色が差す美しい品種です。
耐陰性がある品種
アジアンタム
・イノモトソウ科ホウライシダ属
・原産地:熱帯~亜熱帯
・耐陰性:〇 日陰でも育ちやすい品種ですが、本来は日光が好きな植物なので明るい日陰がおすすめです。
・乾燥・耐寒性:× 葉が薄く、乾燥と寒さに弱い品種です。
薄く小さい葉が特徴的なアジアンタム。ふんわりと茂り、生長するとしだって、涼しげな雰囲気を演出してくれます。高温多湿に強いので、洗面所などさまざまな場所で楽しめます。
アンスリウム
・サトイモ科アンスリウム属
・原産地:熱帯アメリカ~西インド諸島
・乾燥:△ ある程度の乾燥には耐えられます。
・耐陰性:〇 直射日光が苦手なので、窓から離れた明るい日陰がおすすめです。
・耐寒性:× 冬は10℃以上の気温が必要なので、室内でも日当たりの良い暖かい場所で育てましょう。
・ペットに注意!:サトイモ科の植物はシュウ酸カルシウムが多く含まれているため、ペットが食べてしまうと口の中の炎症や嘔吐などの症状がでることがあります。
鮮やかな赤い仏炎苞をつけるアンスリウムは、エキゾチックな雰囲気で、南国の地でも大人気の品種です。ミニサイズでももちろん存在感がありますが、ほかの観葉植物と寄せ植えしても、バランスよく飾ることができます。
アスプレニウム
・チャセンシダ科チャセンシダ属
・原産地:アジア、太平洋諸島
・乾燥:△ ある程度の乾燥には耐えられます。
・耐陰性:〇 直射日光が苦手なので、窓から離れた明るい日陰がおすすめです。
・耐寒性;× 冬は10℃以上の気温が必要なので、室内でも日当たりの良い暖かい場所で育てましょう。
つやつやと光沢のある明るい緑色で、珍しいウェーブ状の葉が特徴のアスプレニウム。断崖などの険しい山に自生していることが多いため、その姿から「雄々しい」、またやっとの思いで見つけた喜びを表して「あなたは私の喜び」という花言葉があります。
耐寒性がある品種
シェフレラ
・ウコギ科シェフレラ属
・原産地:中国南部・台湾 ・乾燥:〇
・耐陰性:〇 日陰でも育ちやすい品種ですが、本来は日光が好きな植物なので明るい日陰がおすすめです。
・耐寒性:〇 冬場霜がつかないように屋内で育てましょう。
・ペットに注意!:シェフレラ属の植物はシュウ酸カルシウムが多く含まれているため、ペットが食べてしまうと 口の中の炎症や嘔吐などの症状がでることがあります。
アイビー(ヘデラ)
・ウコギ科キヅタ属
・原産地:北アフリカ・ヨーロッパ・アジア
・乾燥:〇
・耐陰性:〇 レースカーテン越しの窓辺など、明るい日陰がおすすめです。
・耐寒性:〇 冬場は霜がつかないように屋内で育てましょう。
・ペットに注意!:ヘデラは毒性物質があり、ペットが食べてしまうと下痢や嘔吐などの症状がでることがあります。
生命力が強いアイビーは、基本的にどれも管理しやすいので初心者におすすめの品種です。葉の色や形のバリエーションが豊かなので、選ぶ楽しさもあります。ハンギングもおしゃれですが、棚や窓辺にそのまま飾ってつるの動きを楽しむのもおすすめです。
ミューレンベキア(ワイヤープランツ)
・タデ科ミューレンベッキア属
・原産地:ニュージーランド
・乾燥:× 乾燥すると葉が落ちるので、土で育てる場合は、土が乾いたらたっぷり水やりをしましょう。
・耐陰性:〇 日陰以外であれば問題なく育ちます。
・耐寒性:〇 冬場は霜がつかないように屋内で育てましょう。
正式名称はミューレンベキアですが、茎の部分が針金のように見えることから「ワイヤープランツ」とも呼ばれています。小さく丸い葉が可愛らしい印象ですが、瘦せ地でも育つほど強い品種です。
室内で観葉植物を育てるポイント
好きな品種を購入したら、いよいよ観葉植物との同居生活が始まります。土で育てる一般的な観葉植物を元気に育てるには、水やり・日当たり・風通し・気温の4つの基本を押さえましょう。併せて、植物の栄養ともなる肥料・用土もきちんとチェックすることが大切です。
・水やり
土で育てる観葉植物は乾燥気味に育てるのが基本なので、土の内側まで乾いたタイミングで水やりを行います。水やりの際、室内の観葉植物は必ず鉢の下に水の受け皿をセットし、鉢全体が湿るように水を回しかけてください。鉢の底から水が出てくれば、土全体に水が行き渡った証拠です。また、品種によっては葉っぱの表裏に霧吹きなどで水を与える「葉水」を行うと、植物全体の乾燥や害虫を防ぐことができます。
・日当たり
観葉植物の多くは熱帯や亜熱帯を原産として高温多湿を好むため、日なた~明るい日陰で育てるのがおすすめです。しかし夏場の日なたは直射日光による「葉焼け」が起こるため、避けましょう。
・風通し
室内で育てる場合は、風通しが大切です。土がジメジメと蒸れたままの状態が続くと、カビや病害虫が発生する原因となります。換気しにくい部屋は、サーキュレーターなどを活用しましょう。しかし、エアコンやサーキュレーターの風が直接当たらないように注意してください。
・気温
多くの観葉植物は寒さに弱いので、気温が10度以下になる冬場は室内の暖かい場所へと移動させます。その際、急激な環境の変化は植物にとってストレスになるので、日なたから移動する場合は、半日陰、明るい日陰と移動して、少しずつ違う環境に慣らしていきましょう。
・用土
水はけのよい土を好む品種が多いので、市販の観葉植物用の土を利用しましょう。また、生育期の間には、粒状緩効性肥料、もしくは液体肥料を与えて栄養分を補います。肥料を与える頻度は、観葉植物や肥料を購入する際に園芸店の方に問い合わせてみてください。
・植え替え
健康的に生長していくと、鉢いっぱいに根が伸びていき、根詰まりを起こします。また、土の中に溜まった老廃物などをきれいにするためにも、1~2年に1度、新しい観葉植用の土を使って、植え替えをしましょう。
観葉植物の基本的な育て方について知りたい方はこちらをご覧ください。
初心者でも育てやすい!室内をおしゃれに変えるおすすめの観葉植物とは?
土いらず!「&Green」なら初心者も育てやすい
観葉植物を土で育てる場合は水やり以外にも植え替えなどの丁寧な管理が欠かせません。しかし初心者の方ならもっと気軽に、簡単に観葉植物を育てたいと思う方も多いでしょう。そんな方におすすめしたいのが、水だけで育つ「&Green」の観葉植物です。
「&Green」は土ではなく、植物の育成に適した「パフカル」というスポンジを使っています。「パフカル」は観葉植物と密着し、ほぼ均一に水分と空気のバランスを保持するため、土の管理、植え替えなどの手間がかかりません。水やりのタイミングも、器の水がなくなったら注ぐだけでOKなので、わかりやすく簡単に管理できます。
土で育てると、鉢を倒したときにお掃除が大変ですよね。ペットやお子さまがいる家庭では、気になるポイントでしょう。その点「&Green」なら、植物とパフカルが密着しているので、万が一容器を倒してもさっと水を拭くだけでお掃除も簡単!すぐに元に戻すことができます。
また複数種類を組み合わせる「寄せ植え」も、植物ごとに個別に苗になっているので簡単! 水だけで育てるので、容器はマグカップやキャニスターなど、自宅にあるものでおしゃれに飾ることができるのも魅力です。
観葉植物が初めての方でも気軽に、そして簡単に育てられる「&Green」について詳しくはこちらをご覧ください。
「Custom Set」で育てやすい品種を選んで始めてみよう!
気になる品種を見つけたら、さっそく観葉植物を手に入れましょう! 「&Green」の「Custom Set」では、個性豊かなラインナップからお好みの観葉植物を3種類組み合わせて、あなただけのセットをつくることができます。
インテリアの雰囲気や、飾りたいスペースに合わせて選んだり、花言葉で選んだり。組み合わせはなんと数千通り以上にもなります! 3つまとめて器に入れてコーディネートしたり、個別に器に入れて部屋のあちこちに置いたり、想いのままに観葉植物のコーディネートを楽しめますよ。
育てやすい品種がそろっている「Original Set」の「Connie」もおすすめ!
※器は含まれません。
〈セット内容〉
・ポトス・ゴールデン
・ミューレンベキア
・パキラ
「&Green」では、オリジナルのテーマごとに3種類の植物をセットした「Original Set」も展開しています。中でも、人気&育てやすい品種を寄せ集めた「Connie」は初めて観葉植物に挑戦される方におすすめのセットです。
大きい葉が特徴的なポトス・ゴールデン、つやつやで存在感のある葉を持つパキラ、そしてそれらに華やかさをプラスするミューレンベキアは、3つ合わせるとまとまった華やかさを演出してくれます。どんなお部屋にもマッチしやすいため、暮らしのアクセントとして取り入れてみませんか。
まとめ
観葉植物は室内で育てやすい植物といっても、特徴や育てやすさは品種によってばらばらです。初めてチャレンジする方は、まず飾りたい場所を決めてから、その環境に合った品種を選ぶようにしましょう。観葉植物の特徴と育成条件が一致すれば、管理も楽になり、初心者でも気軽に育てることができます。
より簡単に、細かな育成条件を気にせずに観葉植物を育てたい方は、水だけで育つ「&Green」の観葉植物がおすすめです。狭い室内にも取り入れやすいコンパクトサイズで、水やりなどの管理が簡単で楽々!ぜひ「&Green」で気軽に、観葉植物を楽しんでみてください。