Contents

plants magazine

パキラの水耕栽培はどうすれば良い?水耕栽培の準備と手順を解説

パキラの水耕栽培はどうすれば良い?水耕栽培の準備と手順を解説

観葉植物として人気のパキラには2通りの育て方があることをご存じですか?ひとつは鉢で育てる方法で、すでにこの方法で観葉植物を育てている方も多いでしょう。もうひとつは、植物の根っこを水に浸して育てる、水耕栽培という方法です。中には、オシャレなカフェやヘアサロン、雑貨屋さんなどで見かけてあこがれをお持ちの方もいるかもしれませんね。今回は、そんなパキラを水耕栽培で上手に育てる方法についてご紹介します。

INDEX

パキラとは?特徴と育て方

パキラの特徴と基本的な育て方について解説します。

パキラの特徴

パキラは中南米が原産の植物です。乾燥や暑さに強く、耐陰性にも優れているため比較的育てやすい植物といえます。放射状に広がる鮮やかな緑の葉っぱと丸みのある幹の部分が印象的で観葉植物としても高い人気があります。大きく育つと高さが20m以上になり、種子の部分は食用としても扱われています。枝が長く伸びてきたら剪定して株を増やすこともできます。

パキラの基本的な育て方

パキラの基本的な育て方について解説します。日当たり・温度・水やりの目安は以下です。

・日当たり:窓際・レース越しに日光が届く場所(直射日光は避ける)

・温度:最低10℃以上をキープする

・水やり:春夏(土の表面が乾いたら)秋冬(土の表面が乾いてから2~3日後)

水やりは、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと与えます。ただし、水やりをしすぎると根腐れの原因になってしまうため注意しましょう。また、水やりをした後は、受け皿にたまった水もしっかり取り除いて清潔な状態をキープするようにしてください。

パキラは成長が早いのが特徴で、適切な環境で育て、水やりにも失敗しなければどんどん枝を伸ばしていきます。枝が伸びすぎたり葉っぱが増えすぎたりすると元気がなくなりやすくなるので、適宜剪定をしてあげましょう。

パキラの水耕栽培とは?

ここからはパキラの水耕栽培の方法について解説します。

パキラの水耕栽培の概要

水耕栽培とは、土を使わずに水と液体肥料(養液)で植物を育てる方法です。パキラはとても丈夫な植物で、剪定した枝や苗の状態から水耕栽培で育てることができます。パキラの水耕栽培としては挿し木で増やす方法と苗を移植する方法の2種類があります。

挿し木で増やす方法

挿し木で増やす水耕栽培は、水と液体肥料を入れた鉢に剪定した枝を入れるだけで完了します。枝についた葉を取り除くなどの準備が必要ですが、誰でも簡単に始められます。

苗を移植する方法

ハイドロボールなどの培地と液体肥料を使って、苗ごと移植する方法です。鉢に根の土を洗い流した苗を入れ、ハイドロボールと液体肥料を入れて植えます。根が動かないように固定してから水を注ぎます。

管理がしやすい!水耕栽培だけで育てるパキラも

パキラの水耕栽培は、基本的に芽が出て枝が伸びるまでの期間だけおこないます。そのため、水耕栽培で一定の大きさまで育ったら、土への植え替えが必要です。土で育てるのが不安という方には、水だけで育つタイプがおすすめ。このタイプであれば失敗しやすい水やりを省くことができ、栽培方法がシンプルに。観葉植物の初心者で「上手く育てる自信がないという」方は、水だけで育つパキラを選ぶのもよいでしょう。

【水だけで育てる&Greenとは?】

&Greenは、土を使わず水だけで育てることができるため、お手入れが簡単で育てやすい観葉植物です。水が少なくなったら注ぎ足すだけなので水やりのタイミングが分かりやすく、土を使わず清潔に楽しめるので、初心者にもぴったり。器も家にあるお気に入りのグラスやカップなどが使えてアレンジ自在です。
販売サイト &Green

パキラの水耕栽培(挿し木)の方法

パキラの水耕栽培の方法について解説します。

パキラの水耕栽培の準備

パキラの水耕栽培の準備について解説します。

・容器を準備

剪定した挿し木を入れるための容器を準備します。容器に挿し木の2〜3節目が浸る程度の水を入れ、適量の肥料を水に混ぜておきます。

・挿し木の選定

水耕栽培をするための挿し木を選んで剪定します。通常、植物の剪定は傷んだものからおこなうのが基本ですが、水耕栽培をするための挿し木は新しい枝葉を選びましょう。元株から新しい芽が出てくるように生長点の上でカットします。枝葉が長い場合は10〜20cmを目安にカットします。この際、水が吸い込みやすいように斜めにカットしましょう。

・葉を切る

剪定した挿し木は根がないため、切り口が吸い上げる水分よりも葉っぱから蒸発する水が多くなります。葉っぱからの水の蒸発を防ぐために、カットして葉の量を半分程度にしましょう。水に浸かる部分はすべて取り除いて問題ありません。

・風通しの良い明るい日陰で管理する

剪定した挿し木を容器に挿したら完了です。飾る場所は、適度に日光の入る風通しの良い場所がおすすめです。

パキラを水耕栽培で育てる方法

パキラを水耕栽培で育てる方法について解説します。

・発芽までの期間

水耕栽培のスタートから約2週間で切り口の周辺から白いポツポツが見えるようになります。この白いポツポツが発根の合図です。ここから3週間から1カ月程度で枝が確認できるようになってきます。枝が10cm程度まで伸びてきたら、水耕栽培を終えて土に植え替えます。

・水やりの方法

枝の2〜3節が浸かるように水量をコントロールします。水が減ってきたら継ぎ足し、3日に一度は水を捨てて新しく入れ替えてください。水にぬめりがあったり濁っている場合も水を捨てて、容器の内部を洗浄してから新しい水に入れ替えましょう。カビや雑菌が繁殖すると植物を傷める原因になるため、常に水を清潔な状態にすることが大切です。

・肥料のやり方

水を入れ替える度に肥料も新しいものを補充しましょう。肥料の取扱説明書を確認し、用法用量を守って利用してください。肥料の与えすぎは根腐れの原因になるため注意が必要です。

・トラブル対策

観葉植物で発生しやすいトラブルとしては以下があります。

【炭疽病】

炭疽病はパキラがかかりやすい病気です。発症すると葉に円形の病斑ができて、進行すると穴が開きます。放置すると他の葉にも感染するため、すぐに切り落としましょう。炭疽病はカビなどが原因になるため、風邪通りの良い場所に置くのがおすすめです。

【害虫】

パキラにはカイガラムシやハダニといった害虫が繁殖します。見つけたらすぐに手で取り除くか、霧吹きを行いましょう。これらの害虫は水に弱いため、予防するには定期的な霧吹きがおすすめです。

土への植え替えの方法

水耕栽培でパキラの枝が一定成長したら土への植え替えをおこないましょう。植え替えをおこなう時期は生育期の5〜9月がおすすめです。植え替えに必要な道具と手順は以下の通りです。

・鉢

水の容器よりも一回り大きなものを準備しましょう。

・鉢底ネット

鉢の底に鉢底ネットを敷きます。

・鉢底石

鉢底ネットが見えなくなるくらいまで石を敷き詰めます。

・ハサミ

鉢のサイズに合わないくらい長い根がある場合はハサミを使って切り落としましょう。

・用土

鉢の半分くらいまで用土を入れ、パキラを入れます。鉢の上から3cm程度を目安に、根が安定するまで用土を足しましょう。スコップがあると便利です。

植え替えが終わったら鉢底から水が流れ出るくらいまで水やりをおこない、風通しの良い明るい日陰に置きましょう。

まとめ

パキラは観葉植物の中でも成長が早い植物です。成長した枝を挿し木として水耕栽培をすることもでき、株を増やしていくこともできます。コツを掴めば株をどんどん増やすことできるので、パキラを育てている方は今回ご紹介した方法を参考にぜひ、水耕栽培にチャレンジしてみてくださいね。

おすすめの記事

観葉植物の寄せ植えとは?基本から注意点、おすすめのレイアウトまで解説!
plants magazine
観葉植物の寄せ植えとは?基本から注意点、おすすめのレイアウトまで解説!
初心者でも簡単!育てやすいおすすめの観葉植物の種類9選
plants magazine
初心者でも簡単!育てやすいおすすめの観葉植物の種類9選
小さいから育てやすい。ミニ観葉植物おすすめの種類をご紹介!
plants magazine
小さいから育てやすい。ミニ観葉植物おすすめの種類をご紹介!