見た目がオシャレで、土を使わないため管理も楽な水耕栽培に憧れる方もいるのではないでしょうか?水耕栽培ができる植物にはさまざまなバリエーションがありますが、ポトスはその中のひとつです。今回は、上手にポトスを水耕栽培するための方法についてご紹介します。
ポトスとは?特徴と水耕栽培
まずは、ポトスとはどのような植物なのか、水耕栽培とはどんな育て方なのかをおさらいしましょう。
ポトスの特徴
・ポトスの特徴と育て方
ポトスは「永遠の富」「華やかな明るさ」といった花言葉を持つ植物です。風水では「自己の活性化」や「恋愛運アップ」といった効果があるとされており、インテリアの観葉植物として人気。
種類ごとに個性豊かな形・色・模様の葉があるのが特徴で、空間をオシャレな雰囲気に演出してくれます。耐暑性・耐陰性に優れており、室内で育てるのにもピッタリ。多湿を好むので定期的に葉水が必要ですが、初心者でも育てやすい観葉植物です。鉢に植えたポトスを育てるのが一般的で、適度な日光が差し込む明るい室内で飾る方が多いといえます。
・置き方・飾り方
ポトスはつるを伸ばして成長する植物です。支柱で上に伸ばす・ハンギングで下に伸ばす・地面を這うように横に伸ばすなど、工夫次第でつるの伸ばし方を変えることができ、さまざまなバリエーションの置き方・飾り方ができます。
ポトスの水耕栽培とは
ポトスの水耕栽培とは、土を使わずに水だけでポトスを育てる方法です。水と栄養剤を入れた器にポトスを入れるだけで育てることができ、初心者でも簡単にチャレンジできます。土代わりとなるハイドロボールと呼ばれるものを準備して、根を固定する方法もあります。根の土を洗い流して水で育てる方法もありますが、わざわざ苗を購入しなくても、家にあるポトスの苗から挿し木をカットする方法もあります。
ポトスの水耕栽培をする準備
ポトスの水耕栽培の準備について解説します。水耕栽培にチャレンジしたい方は以下の道具を準備しましょう。どれも自宅にあるものやお花屋さんで簡単に手に入れられるものです。
ポトスの水耕栽培に必要な道具
・ポトスを準備
水耕栽培するポトスを準備しましょう。すでに鉢でポトスを育てている方は、剪定したポトスを挿し木してはじめることもできます。
・ペットボトルやガラスコップなどの容器
水耕栽培をするための器です。ペットボトルやガラスコップの他、好みの器を準備しましょう。
・液体肥料
水だけではポトスが栄養失調になってしまうため、必ず液体肥料を準備しましょう。お花屋さんやホームセンターなどで入手できます。
プラスαで準備したい道具
プラスαで以下のような道具も準備しておくと便利です。
・霧吹き
葉っぱは乾燥しやすいため、乾燥を防ぐために葉水を与えます。霧吹きがあると簡単にできるので準備しておくとよいでしょう。
・ハサミ
葉や枝を剪定する際に利用します。自宅にあるものでも代用できます。
【水だけで育てる&Greenでポトスを簡単に育ててみませんか?】
&Greenは、土を使わず水だけで育てることができるため、お手入れが簡単で育てやすい観葉植物です。水が少なくなったら注ぎ足すだけなので水やりのタイミングが分かりやすく、土を使わず清潔に楽しめるので、初心者にもぴったり。器も家にあるお気に入りのグラスやカップなどが使えてアレンジ自在です。
販売サイト &Green
ポトスの水耕栽培の手順とポイント
ここではポトスの苗から挿し木をカットして育てる水耕栽培の手順とポイントについて解説します。
ポトスの水耕栽培の準備
・水耕栽培の容器を準備
剪定した挿し木を入れるための容器を準備します。
・挿し木を剪定
ポトスの挿し木を剪定します。新しい枝葉を選んで剪定しましょう。元株から新しい芽が出てくるように、生長点の上でカットします。枝葉が長い場合は10〜20cmを目安に、水が吸い込みやすいように斜めにカットしましょう。
・挿し木の葉を切る
挿し木には根がないため、葉っぱが多いと切り口から吸い上げる水分よりも葉っぱから蒸発する水分が多くなってしまいます。水分の蒸発を防ぐために、半分程度を目安に葉をカットしましょう。水に浸かる部分はすべて取り除いて問題ありません。
・水と液体肥料を容器に入れる
容器に水と適量の液体肥料を入れます。水の量は、容器の上から2cm程度を目安に入れてください。
・剪定した挿し木を容器に入れる
水と液体肥料を入れた器に剪定したポトスを挿せば完了です。
ポトスを水耕栽培で育てるときのポイント
・水替えのタイミング
水替えは、週に1度を目安におこないましょう。この際に、器の内部をキレイに掃除して清潔にしてあげてください。また、水を入れ替える際には液体肥料も忘れずに入れましょう。
・置き場所
水耕栽培でも器でも置き場所に変化はありません。ポトスはレースのカーテン越しに日光が届く場所など半日陰を好むので、これに適した場所に飾ってください。難しい場合は午前中だけ日光が届く場所に移動させるとよいでしょう。直射日光は葉焼けの原因になるので避けてください。
また、ポトスは風水的にも良いとされている植物です。玄関や家の入り口付近に飾ることで運気をあげる効果があるとされているので、参考にしてみてください。
・温度の管理方法
ポトスの生育に良い温度は8〜20℃です。窓際は温度変化が激しいため飾る際には注意しましょう。特に真夏と真冬は低温・高温になりやすいため、できるだけ温度が一定の場所を探してみてください。
ポトスの植え替えの方法
ポトスが成長したら、土に植え替えをしましょう。植え替えの時期は生育期の5〜9月がおすすめです。植え替えに必要な道具と手順は以下の通りです。
・必要な道具
観葉植物の土、鉢底石、鉢底ネット、鉢、ハサミを用意します。なお、鉢は水耕栽培の容器よりも一回り大きなものがおすすめです。
・鉢にネットと石をセットする
鉢の底に鉢底ネットを敷き、鉢底ネットが見えなくなるくらいまで石を敷き詰めます。
・土とポトスを入れる
鉢の三分の一程度まで土を入れて、ポトスを入れます。根が長すぎる場合はハサミでカットしましょう。最後にポトスの根が安定するまで土を足していきます。土を入れる量は、鉢の上から3cm程度を目安にしてみてください。
・水やりをする
最後に鉢底から水が流れ出るくらいまでたっぷりと水やりをおこない、風通しの良い明るい日陰に置きましょう。受け皿などに溜まった水は、必ず捨ててください。
ポトスの水耕栽培のトラブルと対処方法
最後にポトスの水耕栽培でよくあるトラブルとその対処方法について解説します。
葉が増えないときの対処方法
日光が足りないことが考えられます。直射日光は避けつつ、日光が今よりも当たる場所に移動させてみてください。また、剪定した場合はポトスの生長点がない状態で切り落としている可能性があります。成長点がないとこれ以上増えることはないため、最初からやり直してみるとよいかもしれません。
葉や茎に元気がないときの対処方法
季節の変わり目で、湿度や温度が急激に変わった可能性があります。元気に育っていたときの環境に近い状態になるよう、置き場所や部屋の空調を調整しましょう。また、水の交換をすることで元気になることもあります。
変な臭いがするときの対処方法
水が腐っている可能性があります。ぬめりがある場合は、器とポトスの根の部分をキレイにして、水を入れ替えてみてください。放置すると根腐れにつながるため、気になったときにすぐに対処することが大切です。
まとめ
オシャレな見た目で風水的にも運気が良いポトスは、人気の観葉植物です。鉢で育てるだけでなく、ポトスの苗や剪定したポトスから水耕栽培することもできます。「土は管理が大変そう......」「ポトスを増やしたい......」という方は、ぜひ今回ご紹介した方法で水耕栽培にチャレンジしてみてください。