見て、触れて、豊かに。
“緑に囲まれて、季節を感じられて、コーヒーの薫りがして…”。2011年の誕生以来、大人たちの文化の入り口として愛され続けている代官山 蔦屋書店。今回は1月7日から開催、&Greenフェアの担当者であるコンシェルジュさんにインタビュー。書店のコンセプトやフェアについてお話を伺いました。
代官山 蔦屋書店、岡田さんのお仕事について教えてください。
ただ本を売るのではなく、様々なプロダクトを含めた「生活提案」をする場、それが代官山 蔦屋書店です。本、食器、アート作品など、各分野のコンシェルジュがお客様の暮らしを想い厳選したものだけを並べています。コラボ企画を考えるのもコンシェルジュの主な仕事です。本と何かを組み合わせると一種の化学反応が起き、新たな世界観ができあがって面白いんですよ。個人的に好きな一冊は「センス・オブ・ワンダー」。人間が自然と向き合う原点を教えてくれる本です。このような本や製品を並べることで、お客様にサステナブルなライフスタイルが自然に浸透していけば良いなと思っています。
サステナブルな商品も多いのですか?
蔦屋書店としてそういった生活提案を進めていきたいですし、お客様も求めています。紙の本とサステナビリティは相反するところにあるのですが、“本を読む”ということ自体は欠かせない体験で、紙に触れることなど含めて無くしてはならないものだと思っています。コロナ禍では、実際に見て触れる“リアル”の大切さを改めて実感しました。&Greenフェアも、我々がネットとリアルのタッチポイントを加えることで、何か提案できるのでは思っています。
&Greenの印象は?
単に植物を販売するのではなく、暮らしに気軽に植物を取り入れて楽しむ「ライフスタイル」を提案しているという点で、蔦屋書店の要となる部分と共通すると感じました。エコでエシカルなスタンスにも共感します。初めて見た時は小さくて可愛らしいなと。マグカップに入れてキッチンに飾るなど、暮らしに自然に寄り添うようなカジュアルなアレンジが良いと思います。
&Greenフェアのコンセプトを教えてください。
「植物×器×インテリア」の組み合わせを楽しんでいただける空間になっています。まるで映画のセットのように、テイストごとの世界観を作って並べて。そして、&Greenそのものの魅力も楽しめるように、植物をコーディネート。それらをヒントに、お客様一人ひとり自分にあった&Greenを見つけていただきたいと思っています。
今後の展望を教えてください。
コロナ禍もあり、今、ライフスタイルやワークスタイルが目まぐるしく変わっています。そういった時代の変化、新しいニーズにつねに敏感になり、私たちだからこそできる生活提案をこれからも続けていきたいです。&Greenも、在宅で働く時間が増えた今だからこそ、ひとつの選択肢として提案したいと思いました。ぜひ多くの方に来て見て触れていただいて、エンターテイメントとして楽しんでいただきたいですね。
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代官山蔦屋書店プロフィール
2011年、複合商業施設「代官山T-SITE」内にオープンし、2021年に10周年を迎えた。「書店」と銘打っているものの、書籍だけでなく、クリエイターの作品、文具、家電・ライフスタイルグッズなど、人生を深く愉しむアイテムを取り揃えている。
住所:東京都渋谷区猿楽町17-5
電話番号:03-3770-2525
営業時間:9:00~22:00(閉店時間については変更する場合がございますので、お問い合わせください)
ホームページ:https://store.tsite.jp/daikanyama/
代官山蔦屋書店コンシェルジュ 岡田基生さんプロフィール
大学院の哲学研究科を修了。
哲学を活かしながら書籍を中心としたライフスタイル提案を行うため、
カルチュア・コンビニエンス・クラブに入社。
代官山 蔦屋書店の建築・デザインフロアを担当。
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