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水だけで育てる観葉植物!室内の水耕栽培におすすめの品種は?

水だけで育てる観葉植物!室内の水耕栽培におすすめの品種は?

観葉植物を部屋に飾りたい! けれども初めて植物を育てる方なら、土の扱いに悩む方も多いのではないでしょうか。子どもやペットがいる家庭なら衛生面も気になりますし、植え替えの際に古い土の処理などにも困ってしまいます。

実は観葉植物の育て方は、土に植えるだけではありません。水耕栽培なら土を使わずに、観葉植物を育てることができます。そこで今回は、水耕栽培について、土を使わずに育てるメリット、注意点、おすすめの品種などについてたっぷりご紹介しましょう。

INDEX

水耕栽培とは?

水耕栽培は、その名の通り、土を使わずに水だけで植物を育てる方法です。観葉植物だけでなく、野菜や球根植物、草花も育てることができます。そもそも土にはどのような役割があるのでしょうか。代表的なものは以下の3つです。

・植物に養分や水分を供給する
・土壌微生物のすみかにして、土の栄養バランスを保ち、植物が育ちやすい環境に整える
・植物が直立できるように支えること

つまり、観葉植物が生長できる環境に整えれば、必ずしも土が必要というわけではないのです。ただし養分をつくる土壌微生物は、土がないと生きていけません。そのため、水耕栽培では液体肥料を代用して、植物に養分を与えることが大切です。

また土の代わりに、「培地」に根を張らせる栽培方法もあります。ハイドロボール、スポンジなどがあり、それぞれ植物を支え、根に水分を供給してくれる便利なアイテムです。ではそれぞれの栽培方法が、具体的にどのようなものか見てみましょう。

水に浸す栽培方法(水栽培)

水栽培は、液体肥料を溶かした水に、植物の根をつけて直接水分と栄養を吸収させる栽培方法です。ヒヤシンスやクロッカスなどが有名ですが、水栽培に適した品種を選びましょう。グラスやペットボトルなど、家にある容器で育てることもできますが、水やりなどの管理を自動で行う本格的な栽培キットなどもあります。

ハイドロカルチャー

土の代わりに粘土を高温で焼いたボール状の「ハイドロボール」という石を使用して、植物を育てる栽培方法です。ハイドロボールは素焼きの鉢のように、ひとつひとつに微細な穴が開いており、その中に空気を含むことで植物にバランス良く酸素を供給します。劣化の心配がなく、長い間繰り返し使用できるので、お財布にも環境にも優しいアイテムです。

植え方は土とほぼ同じで、容器の2/3程度の高さまでハイドロボールを入れて、根から土を払った植物をセットします。向きや位置が決まったら、ハイドロボールを追加して植物が直立するように支えましょう。

スポンジを使う栽培

培地として食器洗い用のスポンジなどを使用しても、観葉植物を育てることは可能です。材料のほとんどは100円均一ショップで揃うほか、使用していないキッチン用品も代用できるので、本格的なアイテムを揃えずとも手軽に水耕栽培を始めることができます。ただし植物専用のスポンジではない場合、均一に水が行き渡らないので、水管理が難しい一面もあるので注意しましょう。

スポンジ栽培の魅力は、種から育てることができる点にもあります。水分を含んだスポンジの上に種をまき、保湿のため、また種が移動しないように上からトイレットペーパーをかぶせましょう。発芽して根づいたら、スポンジごと容器に移して育てます。

水耕栽培のメリットは?

土で育てるものと違って、水耕栽培ならではのメリットはあるのでしょうか。

管理が簡単

水耕栽培の管理は比較的簡単です。水と液体肥料を与えるだけで育つため、手間がかからず、土で手や服を汚すこともありません。

また、水耕栽培は室内向けの栽培方法です。雨風に吹きさらしの屋外と違って、室内では日当たり、温度、湿度、風通しといった育成条件を調整しやすいので、管理が簡単といえるでしょう。

器を自由に選べる

土を使わない水耕栽培は、植物用の鉢や水の受け皿がなくても、家にある容器に入れてすぐに飾ることができます。水耕栽培で育てる観葉植物は、鉢3~4号(直径9~12センチ)程度と、卓上にぴったりなミニサイズなのが一般的です。自宅にあるグラスやカップ、キャニスターなど、実用よりも見た目を重視して容器を選べる点はメリットといえるでしょう。

窓際に日光を反射してきらめくようなガラス製の器を使ったり、お気に入りのマグカップに入れて飾ったりすれば、おしゃれなインテリアに早変わり! 土を使っていない分、複数種類の苗を組み合わせて育てる「寄せ植え」も手を汚さずにできるので、部屋をより個性的に彩ることができます。

どこでも置ける

水耕栽培で育てる植物は一般的にコンパクトなサイズ感なので、日陰に強い品種であれば、窓から離れた台所、棚の上など部屋のちょっとしたスペースに飾ることができます。持ち運びも簡単なので、生長具合や状態に合わせて置き場所を変えたり、ベランダに出して数時間だけ日光浴をさせたりしてもOK。どこでも簡単に移動して飾ることができるのは、水耕栽培のメリットのひとつです。

水耕栽培の注意点

管理がしやすく、初心者も手軽に始めることができそうな水耕栽培ですが、観葉植物を育てるうえでいくつか注意点があります。それぞれ見ていきましょう。

水やりのしすぎ

観葉植物の育成には水以外にも、「酸素」が欠かせません。水耕栽培では、常に植物の根が水に浸かっているので、水を与えすぎてしまうと根にきちんと酸素が行き渡らず、根腐れを起こす可能性があります。そのため、以下の基本的な水やり方法を押さえておきましょう。

水耕栽培の水やり方法

・水に浸す栽培方法:根の下が1/3程度浸かるくらいの水量にする。夏場は1日に1回、冬場は2日に1回水を交換する。

・ハイドロカルチャー:容器の底から約1/5程度、ハイドロボールが浸かるくらいの水量にする。水がなくなってから水やりをする(透明な容器に入れると水の残量がわかりやすいので、おすすめです)。

・スポンジを使う栽培方法:常にスポンジの表面が湿った状態で管理をします。水やりは、スポンジの上からかけずに、容器に直接入れるように水を足します。

高温に注意

水耕栽培では、室温・気温によっては水温が上がってしまい、「アオコ」という植物性プランクトンが発生してしまうことがあります。アオコは水温が高く、栄養豊富な水を好み、光合成しながら繁殖していき、植物の育成に欠かせない酸素を大量消費していくので要注意です。さらに死滅すると腐って水の状態を悪化しかねないので、春から夏にかけては定期的に水の状態をチェックし、水を替える際にきちんと容器内のアオコを洗い流しましょう。

風通しに注意

室内で植物を栽培する際には、「風通し」がとても大切です。水耕栽培では、苗周りの湿度が自然と高くなり、気温が高い春夏は多湿を好むカビや雑菌の繁殖してしまうので、風通しの良い場所で育てましょう。ただし、サーキュレーターや空調の風には要注意です。換気ができるからといって、直接風を植物に当ててしまうと乾燥して枯れの原因となります。また栽培用の容器などは、カビが発生しないように、できるだけ殺菌・消毒してから使用しましょう。

酸素が必要

植物は人間と同じように呼吸しているため、生長には酸素が欠かせません。そのため、水やりの際は、容器になみなみ水を入れるのではなく、必ず根元数センチは必ず空気に触れさせておきましょう。アオコなどの発生で水が汚れていると、生長に必要な水中の酸素が不足します。そのうえで、根っこがすべて水に浸かっていると、根腐れして枯れてしまうので気をつけてください。

おすすめは「&Green」の水だけで育つ観葉植物

水耕栽培を始めたい!と思っても、どの品種が適しているか、なかなか初心者では見分けがつきませんよね。そこでおすすめしたいのが、特別なスポンジ「パフカル」で育てる「&Green」のサステナブルな観葉植物です。

「&Green」の管理方法

「&Green」で使用しているのは、「パフカル」というスポンジです。観葉植物の生育には酸素が欠かせませんが、このパフカルは観葉植物と密着し、ほぼ均一に水分と空気のバランスを保持するので、植物の育ちやすい環境に整えてくれます。

水やりのタイミングは、器の水がなくなったら注ぐだけでOKなので、わかりやすく簡単に管理できます。根腐れが起こらないように、水量はパフカルが半分浸かるくらいまでがベスト。また、器に水が無くなっても、パフカルが水を含んでいれば問題ないので、すぐに水やりをする必要はありません。

&Greenの水やり方法は?

ポストインサイズで届くので気軽に買える

「&Green」はWEBサイト上で購入できます。サイトで注文すると、厚さ3㎝のパッケージに入って、ご自宅のポストへ箱でお届け! 受け取る時間を気にせずに購入できるので、忙しい方も気軽に水耕栽培にチャレンジできます。

「Custom Set」では、個性豊かなラインナップからお好みの観葉植物を3種類組み合わせて、あなただけのセットをつくることができます。インテリアの雰囲気や、飾りたいスペースに合わせて選んだり、花言葉で選んだり。組み合わせはなんと数千通り以上にもなります!

Custom Setをみる

サステナブルな「&Green」

SDGs(持続可能な開発目標)という、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標への注目が高まる中、個人でもできることはないかと考える方も多いのではないでしょうか。実は「&Green」は、人にも環境にも配慮したサステナブルな観葉植物です。その秘密をご紹介します。

・サステナブルなパフカル
土壌栽培には欠かせない植え替えですが、一度使用した土は、栄養もなく、植物の根や茎が残っていると細菌繁殖の原因となるので、そのまま再利用はできません(再利用は可能ですが、時間と手間がかかります)。また多くの自治体では、土や砂、石といった自然物はゴミとして回収できないのも難点です。一見地球に優しく見える「土壌栽培」ですが、こういったデメリットがあります。

一方パフカルは自然由来の成分を多く含むスポンジ状の素材なので、もし植物が枯れてしまったとしても、そのまま植物と一緒に燃えるごみに出すことができます。もちろん、生長中は、スポンジを交換する必要がありません。土のようにこぼれることもないため、赤ちゃんやペットがいる家庭でも安心安全に植物を育てることができます。

・水の利用方法
水と関係が深い植物だからこそ、「&Green」は「水の利用方法」においても環境に配慮しています。例えば土壌栽培では、土にたっぷり水を含ませるために一度底から水が流れるまで水やりをしなければいけません。しかし「&Green」では注いだ水を余すことなく、植物に供給されます。

また、「&Green」の苗を生産する際も、常に水を流し、循環させて水分を吸収させています。常に水を入れ替えて衛生面を保ちながら、循環させて水やりを行うので、土壌栽培と比べるとおよそ3分の1程度の水量で栽培できるのです。

室内にぴったりの「&Green」の植物は?

資源を大切に活用しながら鑑賞を楽しむことができる「&Green」の観葉植物ですが、どのような品種がおすすめなのでしょうか。室内に飾るとパッと空間が華やぐ、人気の品種をご紹介します。

マドカズラ

・サトイモ科モンステラ属
・原産地:中央アメリカ
・日当たり:直射日光が苦手なので、半日陰や窓から離れた明るい日陰がおすすめです。
・ペットに注意!:サトイモ科の植物はシュウ酸カルシウムが多く含まれているため、ペットが食べてしまうと口の中の炎症や嘔吐などの症状がでることがあります。

ツヤのある葉に、窓のような穴が開いたマドカズラ。大きな葉でも軽快で、スタイリッシュな見た目はインテリアによく映えると人気の品種です。

マドカズラを含むOriginal Set「Zack」はこちら

ポリシャス

・ウコギ科ポリシャス属
・原産地:アフリカ、熱帯アジア~ポリネシア
・日当たり:日光が好きなので、日当たりの良い場所に置きましょう。ただし真夏の強すぎる直射日光は、葉焼けするため避けてください。
・ペットに注意!:ペットが食べてしまうと口の中の炎症や、気道閉塞、痙攣などの神経症状などがでることがあります。

低木から高木まで100種類以上あるポリシャスは、大きくて丸い葉に華やかな模様がついた観葉植物です。班入りの模様が一つ一つ異なるため、どんな模様かは届いたときのお楽しみ!

ポリシャスを含むOriginal Set「Henry」はこちら

まとめ

土を使わない分、管理が簡単な水耕栽培。コンパクトサイズの観葉植物が多いため、おしゃれ重視で容器を選び、インテリアとして部屋のちょっとしたスペースに飾って、楽しむことができます。初めて観葉植物を育てる方でも手軽にチャレンジできるので、ぜひ部屋を自分好みのグリーンで華やかに彩ってみてください!

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