スッキリ
モサモサ
ドッシリ
カラフル
シンプル
パターン
植物がくれるひらめきを大切に
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ネイリスト・アーティスト。ネイルサロン「DISCO」にて経験を積んだのち独立。2017年、表参道に「Ten Nail」をオープン。2018年から立ち上げたヴィンテージショップ「PART OF NATURE」では、自ら海外をめぐって買い付けた花瓶やインテリアを販売。休日は登山を楽しむなど、自然にふれる時間が癒しになっている。
Instagram @mynameiskana / @_part_of_nature_
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使う人の自然の一部に
「PART OF NATURE」という店名には、私たちがセレクトしたアイテムがインテリアに加わったとき「皆さんの自然の一部になりますように」という思いを込めています。
ここにある花瓶やオブジェは、アメリカやヨーロッパをめぐって買い付けてきたものが中心です。雑貨屋さんなどもありますが、ヴィンテージやアンティークのお店が多いですね。大都市よりも、人々の暮らしが垣間見えるようなこじんまりとした街のほうが、心惹かれるものと出会える気がします。
ヨーロッパの器は陶器製で重厚感があるものが多いのに対して、アメリカの花瓶はガラスのカラフルで遊び心のあるデザインが多いですね。けっこうクセのあるものが好きで「これはなんだろう？」と思ったものをつい手に取ってしまいます。
自然がくれるインスピレーション
実は、生まれ育った場所は自然が多い地域で、幼いころから草花は身近な存在だったんです。気づけば自然の中にある色や、その組み合わせからヒントをもらうようになりました。お花って、花びらひとつ見ても、一枚の中で絶妙に色が混ざり合っているじゃないですか。そういう自然が持つ色の組み合わせを観察するのが、すごく好き。そして、お花を自宅で飾るには花瓶も必要ですよね。お花と花瓶の組み合わせはもちろん、そこからさらにいくつか並べて「あのお花の横には、高さのある花瓶を置いたら似合いそう」と、何かをデザインするような感覚で楽しんでいます。
もう一つの私の仕事であるネイリストとしても、植物はいつもインスピレーションの源です。例えば、今日のネイルは先日旅行した北海道で見た、成長したフキノトウやシバザクラの花を、その日の柔らかな曇り空とともに描きました。職業病かもしれませんが、ネイルのヒントは常に探しています。旅で美しい自然を見ると、早くネイルにしたい！と思ってしまいますね。インテリアもネイルも、洋服も、ジャンルとしては違いますが、私の中ではどれも近しいものなんです。
季節の花々とともに「＆Green」を
お花と同じように、緑の植物は自宅でもお店でも欠かせない存在です。しおしおとしていた葉っぱが、水をあげるとシャキッとする。そんな変化があるのが植物の魅力だと思います。大事に育てれば、長くお付き合いできるから愛着もわきますよね。新芽がでていると「よかったね～！」と言ってあげたくなってしまいます。
そんな私の植物の育て方は“スパルタ”かもしれません（笑）。こまめなお世話は苦手なタイプなので「＆Green」のように、容器に水がなくなったら足せばOKという育て方はたまらないですね！根っこが見えているのも、すごく愛しい気持ちになります。本来は土の中に隠れている根っこを、こんな風にまじまじと見ることができるって面白い。土に見えるけれど土じゃないっていうのが、今までにないですよね。
穴の開いていない容器で育てられるというのも、いろんな飾り方ができそうです。「PART OF NATURE」の花瓶でも育てられるということですものね。一つひとつの植物が大きすぎないから、季節のお花を一緒に並べられそう。
ガラスの花瓶なら根っこも見えますし、マグカップにいれてもかわいい。マーブル模様の素焼きの花瓶は「Nemadji Pottery」といって、ネイティブアメリカンの伝統的な技法をもとに作られた器で、すべて一点もの。同じ模様がひとつとしてないのは、植物と似ていますね。同じ植物でも花瓶によって雰囲気が変わるので、手でそのまま植物を持って、いろいろ入れ替えられるのも楽しいですね。どんな花瓶と組み合わせるか想像が広がります。
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